カテゴリ:レコード輸入権( 8 )

Velvet Crush問題、その後

benliにてVelvet Crush/Stereo Bluesの対日禁輸問題についての回答が掲載されています。また、高橋健太郎さんのblogでも、この問題について触れられています。これらからは、今回の一件はレコード輸入権と直接関係ないとも読み取れます。

が、造反有理さんは

 今回のParasol RecordsとSMEJのようなライセンス契約の存在は「レコード輸入権」の創設及びその運用と分かちがたく結びついている(いわば、改正法施行後に権利者側が法的措置を行うための前提条件となる)ものであり、この2つを関係のないものと捉えてしまうと、結局、問題の本質を見誤ることになるのではないか。

と述べています。今回のような契約がレコード業界の通例とするならば、来年以降日本盤が発売されるマイナーレーベルの洋楽輸入盤は本当に入ってこなくなる……ということですよねぇ。改正著作権法施行後は、このような通例を廃止すると確約していただきたい。>RIAJ&SMEJ
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by toshi-u | 2004-07-08 05:51 | レコード輸入権

「日本への輸出不可」洋楽CD第壱号、じゃなかった

・笹山登生の掲示板
・音楽配信メモ
・Drumming!

等に書かれていますが、どうやら「Velvet Crush/Stereo Blues」以外にも日本への輸出不可なタイトルがいくつかあるようです。で、この件を先日成立したレコード輸入権と結びつけて論ずるのは短絡的という見方もあります。

ただ、benliDrumming!に掲載されているParasol Recordsからの回答「日本のレコード会社(Sony Records)との契約上、日本への輸出はできない」……からは、ソニーレコードの指示で禁輸指定されている。と読めるわけですね。

すると、文部科学委員会でのRIAJ依田会長の答弁「日本レコード協会の理事である会員社の理事の皆さんの考え方をきちんと整理したところ、洋楽の並行輸入をとめる、そういうことを依頼するつもりもない」と矛盾するわけです。法施行前から禁輸指示するレコード会社がありながら、このような答弁をすることに納得がいかない。

と思ったら、benliの小倉氏が前述の依田答弁を引用し、再度Parasol Records宛問い合わせをされている模様。果たして、どんな答えが返ってくるやら。この質問に対する日本のSMEの回答も見てみたいところです(というか、Parasol Records側では答えようがないかも……?)。

話は変わって、支持率が大事なのはわかりますがこんなニュースを読むとため息も出ませんねえ(結果的には12日以降となったようです)。もっとも、拙者は一足早く期日前投票を済ませてしまいましたけど。

本日購入したDVD:
ブラックワイドショー第三惑星放送協会・惑星協会員マる秘合同剣修らいぶ
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by toshi-u | 2004-07-03 21:44 | レコード輸入権

「日本への輸出不可」洋楽CD第壱号?

小倉弁護士の「benli」などで取り上げられていますが、先月参議院で可決成立した「著作権法の一部を改正する法律」(いわゆるレコード輸入権)の輸入禁止要件を満たしそうな洋楽CDが現れました。「Velvet Crush/Stereo Blues」です。Parasol Recordsのサイトを見るとNOT EXPORTABLE TO JAPANの文字が燦然と輝いております。:-P

そして、こちらでは小倉弁護士の問い合わせに対するParasol Recordの回答が公開されております。引用させていただくと……

このレコードはお前の国ではSony Recordから発売されることになっており、我々がこのレコードを日本国内へ販売することは契約上禁止されているから、日本へは輸出できないんだ

とのこと。ちなみに、平成16年6月1日の文部科学委員会(参考人質疑)で日本レコード協会会長・依田巽氏は次のように述べています。

依田参考人 まず、メジャーファイブの話が出ておりますが、世界には無数のレコード会社がございますが、メジャーファイブがほとんどの、七五%のビジネスをやっておりますということでメジャーファイブと申し上げていますが、そのメジャーファイブの中にもそれぞれの会社の特性がございますから、ほとんどのメジャーは日本の判断に任せます、これは日本の問題ですというメーカーもございます。あるいは、本部の方でこれについては了解しましたというメーカーもおありのようです。ただ、それが取締役会として決議されたかどうかについては、私は存じておりません。
 ただ、少なくとも、日本レコード協会の理事である会員社の理事の皆さんの考え方をきちんと整理したところ、洋楽の並行輸入をとめる、そういうことを依頼するつもりもないし、また、本邦においては現地のライセンサーとしてはとめませんということを言っておりますということで、私どもは、一応担保しているというふうに考えております。


だから、やっぱり口約束なんつーものは信用できないっていう話ですよ。

追記:
Drumming!(メリケン・ドラム事情…)さんもParasol Records宛質問状を送られたようで、そのやりとりを公開されています。
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by toshi-u | 2004-07-03 00:45 | レコード輸入権

CD不買運動の是非

「著作権法の一部を改正する法律案」成立後の各サイト、特に一部blogに、やや混沌とした気配を感じます。修正案否決という挫折・敗北・失望感から抜け出せぬまま、怒りの矛先をレコード会社に向けCD不買運動に走る向きもあるようです。混沌とする原因には「次のフェーズで我々ができること、すべきこと」を見いだしにくいせいもあるのかもしれませんが、拙者は、少なくとも年内はCD買いますよ。せっせと買います(CCCD除く)。

CD輸入権設定に反対する理由には「輸入盤規制はけしからん」だけでなく、「レコード会社の保護に重きが置かれ、運用次第では作家/アーティスト個人に不利益をもたらす可能性がある」というのもあったはずですが、だとしたらなおさら、次なるアクションがレコード会社よりも作家/アーティスト個人・小売店が大ダメージを受けるCD不買へ結びつくことに論理矛盾を感じるのです。少し前、音楽配信メモさんのBBSにあったCD不買を促す書き込みに対し、

コアな音楽ファンが月10枚の輸入盤を買わなくなっても
小売りを困らせるだけで、国内レコ社に打撃は与えられないのでは?
私は逆に、(最悪の事態を想定して)来年以降CDを買わなくても済むよう、
年内に輸入盤を買いまくっておくのも手かなと思ってます。


とreplyしたところ、別の方から

…来年以降に取る態度が696よりひどいのでは?
(※696=最初にあったCD不買を促す書き込み)

という反応がありました。拙者の書き込みの意図するところは「来年以降は不買だ!」ではなく、「輸入盤が入ってこなくなったときのために、今のうちに買っておこう」だったのですが、「来年以降CDを買わなくて済むよう」との記述が誤解を招いたのでしょうね。

結論から言えば、作家/アーティスト個人が被害を受けるCD不買運動には賛同しかねます。特に輸入盤の不買は日本のレコード会社にダメージを与えるとは考えにくく、逆に「輸入盤需要が低下した」という誤認を生じさせることになります。また、その過程でHMV、amazon、Tower等の小売店に壊滅的なダメージを与えたとしたら、今度は音楽ファンが自分で自分の首を絞める結果となります。

もし不買運動を起こすなら、来年からでも、実際に輸入盤が止まってからでも遅くない。この場合むしろ不買の原因がハッキリしますから、現時点で不買運動を起こすより効果的ではないでしょうか。拙者としては、今はただ、高橋健太郎さんと文化庁との交渉の進展を冷静に見守りたいと思っています。方向性を見誤った抗議行動が、交渉に水を差すことも考えられますし。ただし、再生保証外CD(CCCD)はCD-DA規格を逸脱した、工業製品として明らかに瑕疵のある商品です。万一再生できなかった場合も返品不可ですので恐くて買えません。

それにしても、抗議行動の趣旨が「CD輸入権反対!」から「音楽業界に鉄槌を!」にすり替わっていくことに危惧を覚えるというか、それはちょっと違うんじゃないかなあ、と……(音楽業界、特にレコード会社に「いい加減にしろ」と怒鳴りたい気持ちはやまやまですけど)。

この問題については、笹山登生先生のBBSでも突っ込んだ議論がなされております。「我々が次になすべきこと」に通ずるヒントも得られるかもしれません。不買以外にできることが、あるような気がします。
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by toshi-u | 2004-06-06 16:27 | レコード輸入権

X-RADI 著作権法改正法案(CD輸入権)成立

本日0時から放送された、「古田新太の夜な夜なニュースいぢり~X-RADI[バツラジ]」で著作権法改正法案(CD輸入権)成立について取り上げられ、高橋健太郎氏が出演・解説されました。古田新太氏の反応がいちいち面白い(というか、普通の洋楽ファンならこういう反応を示すよなあ)。この件、単刀直入に言えば「面倒くせぇ」ってことなんですよ、ようするに。聞きおこしはこちら
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by toshi-u | 2004-06-05 03:48 | レコード輸入権

今のは違う! by 横光克彦

衆議院文部科学委員会・午後の部終了。

「今のは違うッ!!」は、文化庁素川氏によるその場しのぎの発言に対し、社民党・横光先生が間髪入れずに返したセリフです。迫力と凄みにシビレました(今年の流行語大賞に推したい)。刑事ドラマさながらに、烈風のごとく素川氏を問いつめておりました。というか、特捜最前線で紅林刑事を演じてた方なんですね。この部分だけでも衆議院TVのビデオライブラリ(H16.6.2/文部科学委員会)をご覧になることをオススメします。

で、肝心の結果は、関係各位の尽力むなしく民主・共産・社民提出の修正案否決。起立総員で原案可決。

ショボーンとしていたところで、自民側から付帯決議案が読み上げられたのですが、どうも、どこかで聞いたことのある文言だと思ったら、先程、高橋健太郎さんのサイトに掲載されたもののようです。こちらは起立総員で可決。

何が起こっているのか。事態をまだよく飲み込めていません。……と思ってたら、高橋健太郎さんのblogに事の顛末が掲載されました。また、新たな動きがあるようなこともにおわせていますので、期待したいところです。

さて、本日の民社党・川内博史先生による「日本において世界で最初に生産されたCDの還流盤のみを規制対象とせよ」という提案の中で出てきた話と、少し似たような事例を思い出したので科学と技術の諸相より引用させていただきます。「最初に」の文言を加えた場合、海外レーベルが法の適用を受けたいなら日本で最初に生産すればいいだけの話です。

任天堂のファミリーコンピュータは世界的なベストセラーになっているが、この上位機種となるスーパーファミコンが世界で最初に発売されたのは、実は、日本ではなく台湾である。台湾は、当時は著作権に関する国際条約に加盟しておらず、外国に著作権がある製品の複製を国内法で禁止していなかった。これが、台湾製の安価な海賊版が大量に出回り、市場を混乱させる一因となっていた。こうした事態に対応するため、任天堂は「台湾において世界で最初に発売された著作物に関しては著作権を認める」という法律を利用して、台湾でのスーパーファミコンの著作権を確保したのである。

もっとも、政府・文化庁(≒レコ協)が「最初に」を渋る理由は大体察しがつきます。邦盤についても生産拠点を海外(中国等)に移したいんでしょう。この点は以前高橋さんのblogでも指摘があったとおりです。だとしたら、せめて上記事例のように「最初に発売された国が日本」(海外と同日発売はダメ)としてほしいところ。



民主党にメールしましょう
万来堂日記さんによると、原案採決時に退席した川内先生が党から何らかの処分を受ける可能性があるとのこと。拙者も一応、処分を留保するよう民主党にメールしておきました。正義が仕打ちを受ける理由なんかこれっぽっちもないし、これで処分なんかされた日にゃ、一音楽ファンとして川内先生に申し訳なく思います。川内博史公式ホームページも必読。
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by toshi-u | 2004-06-02 15:40 | レコード輸入権

衆議院文部科学委員会 午前の部

しまった、ガソリンが値上げされることを忘れてた。先月中に入れておけばよかった(近所は軒並み110円台)。

そんな所帯染みた話はさておき、午前中の審議。詳細は追って関連サイトで取り上げられるでしょうから、個人的な感想にとどめます。キチンと書き起こしたわけではないので、発言内容に不正確な部分もあるかと思いますがご容赦下さい。

1) 民主党・城井崇先生によれば、文化庁役人が、AVEX会長兼RIAJ会長依田巽氏の計らいで4/24国立代々木競技場第一体育館で行われた浜崎あゆみライブのチケット(VIP席)を2枚手配してもらったそうです。費用は自己負担だったとのことですが、時期が時期だけにノコノコ出かけるのはいかがなものでしょう。文化庁も何を考えているのかわかりません。あるいは何も考えてないのかもしれません。

2) 先日の素川富司文化庁次長による発言が、「付帯決議を軽んじており不適切である」として謝罪・訂正を迫られた一幕。渋々訂正には応じたものの、幾度となく謝罪を迫られても「遺憾である」としか答えず、最後には河村建夫文部科学大臣が代わりに謝罪する始末。素川サンも大人なんだから、自分の不始末くらい自分で処理しましょうよ。でも、謝罪だけばどうしてもイヤなんですよね。プライドが傷つきますもんね。そんなショボ官僚の尻ぬぐいをさせられる大臣も、たまったもんじゃないでしょう。

3) 公明党・斉藤鉄夫先生は、昨日の富田茂之先生に比べれば消費者の立場に立ってくれているようにも見えました。「たくさんの音楽ファン(消費者)の方から、私のところにもメール・ファクスが寄せられている」とした上で、消費者に不利益となる権利行使が行われないよう監視を求める旨の発言がありました。とはいえ、法案修正についての言及はなかったわけで、楽観視は当然できないのですが。

というより、こちらを見る限り絶望的な情勢なんですね。
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by toshi-u | 2004-06-02 12:49 | レコード輸入権

著作権法改正案

いわゆるCD輸入権の問題。

拙者は断固反対の立場であります。

でもね、今日の衆議院文部科学委員会に参考人として招致されたRIAJ依田会長の発言を聞いてたら、もしかすると、もはやレコード会社は音楽ファンを疎ましいとすら思っているのかもしれない。と思った。

レコード会社が売りたいものにだけ集中的にリソースを投下して大量に売った方が効率がいいに決まってますから。リスナーに音楽的なこだわりがあったりすると、それは商売のジャマにしかならない。耳の肥えたリスナーを速やかに淘汰したいのでしょう。少なくとも依田会長はそう考えていそうです。

それと、今日の依田氏の発言で、なぜ自分の中で依田氏に対する不信感が募るのかがやっと判明しました。氏はリスナーには性悪説を、同業者には性善説を唱えている。「リスナーがCDコピーによって著作権侵害を犯さないようCCCDを導入」する反面、確約も得ないまま「五大メジャーを始めとする欧米レコード会社が輸入権を行使することはないはず」って、それじゃリスナーの反感を買うのも当然だし、信じろというほうが無理。

ともあれ、音楽、というよりCCCDの大量生産・消費というサイクルを作るには、音楽鎖国してリスナーの質を低下させ、単なる消費者にするのが手っ取り早いわけですね。これ考えた人、頭いいよね。でも、そんな低質な音楽は海外で売れないでしょうから、還流の心配も要りません……というところまでは考えが及ばなかったのかな。

ところで、本日質疑に立った公明党・富田茂之先生の下には「誰だか知らない人からもこの件に関する意見が大量に寄せられた」とのこと。それでも、本法案は今国会で必ず通す決意だそうです。つまり、知人の多い業界団体の意見は聞くけど、その他多くの日本国民の声を聞く耳は持たないようです(それにしても有権者を「誰だか知らない人」呼ばわりするのもかなり乱暴で失礼です)。もう少しオープンな党かと思っていましたが、自民党より頑なな姿勢に失望。

しかし、まだ望みを捨てたわけではないのです。明日の審議にも注目していきたい。

本日購入したもの:
paris match/volume one plus
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by toshi-u | 2004-06-01 20:58 | レコード輸入権