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次の標的は中古ソフト?

著作権法の一部を改正する法律案、いわゆるCD輸入権が半ば強引に成立したかと思えば、お次は中古ゲームソフト売買の禁止を求める動きがあるようです。まったく、何をか言わんやといった感じです。ハードウェアの機能向上に伴って開発コストがかさんでいる現状も、それを確実に回収したいという気持ちもわかりますが、法律を変えてまで行うべきことではないように思います(というか最高裁の司法判断を踏みにじることになるのだそうです)。これが通れば、中古CD等にも規制が波及するでしょう。

ゲームソフトの売り上げランキングはデータの祠さんに詳しいのですが、売り上げランキングに登場しない、つまりランク外タイトルの出荷本数は最悪1万に満たないものもあったりするのがゲーム業界の実情であります。しかし、その責任を消費者に転嫁するのは明らかに間違っている。

音楽もゲームもそうですが、消費者に対するコンテンツ供給者の態度が「聞いてもらう」「遊んでもらう」から「聞かせてやる」「遊ばせてやる」に変われば、享受する側の反発を招くのは当然で、コンテンツ供給者にはどこかで初心に立ち返って欲しいと願うのです。権利を主張するばかりでなく、謙虚さやデリカシーも持ち合わせて欲しいなと。ゲームも音楽も嗜好品ですから、生きていく上では無くても全然困らないんですよ。そういう意味では、CD・ゲームの不買「現象」が起こったとしても不思議ではありません(アーティストを敬わずただただコピーで済ます人たちのデリカシーのなさも問題ですけどね)。

なお、この問題に関してはThe Trembling of a Leafにて謎工さんが取り組んでおられますので、ぜひご覧下さい。

それにしても、マイクロソフトもダブルクリックや長押しに関する特許などというものを取得してたりするし、音楽を含めソフトウェア業界全般にどうかしてますな、最近。デジタル放送のガチガチなDRMもねえ……なぜこんなに不便を強いられなければならないのかな?
by toshi-u | 2004-06-08 10:37 | 著作権問題


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