今のは違う! by 横光克彦

衆議院文部科学委員会・午後の部終了。

「今のは違うッ!!」は、文化庁素川氏によるその場しのぎの発言に対し、社民党・横光先生が間髪入れずに返したセリフです。迫力と凄みにシビレました(今年の流行語大賞に推したい)。刑事ドラマさながらに、烈風のごとく素川氏を問いつめておりました。というか、特捜最前線で紅林刑事を演じてた方なんですね。この部分だけでも衆議院TVのビデオライブラリ(H16.6.2/文部科学委員会)をご覧になることをオススメします。

で、肝心の結果は、関係各位の尽力むなしく民主・共産・社民提出の修正案否決。起立総員で原案可決。

ショボーンとしていたところで、自民側から付帯決議案が読み上げられたのですが、どうも、どこかで聞いたことのある文言だと思ったら、先程、高橋健太郎さんのサイトに掲載されたもののようです。こちらは起立総員で可決。

何が起こっているのか。事態をまだよく飲み込めていません。……と思ってたら、高橋健太郎さんのblogに事の顛末が掲載されました。また、新たな動きがあるようなこともにおわせていますので、期待したいところです。

さて、本日の民社党・川内博史先生による「日本において世界で最初に生産されたCDの還流盤のみを規制対象とせよ」という提案の中で出てきた話と、少し似たような事例を思い出したので科学と技術の諸相より引用させていただきます。「最初に」の文言を加えた場合、海外レーベルが法の適用を受けたいなら日本で最初に生産すればいいだけの話です。

任天堂のファミリーコンピュータは世界的なベストセラーになっているが、この上位機種となるスーパーファミコンが世界で最初に発売されたのは、実は、日本ではなく台湾である。台湾は、当時は著作権に関する国際条約に加盟しておらず、外国に著作権がある製品の複製を国内法で禁止していなかった。これが、台湾製の安価な海賊版が大量に出回り、市場を混乱させる一因となっていた。こうした事態に対応するため、任天堂は「台湾において世界で最初に発売された著作物に関しては著作権を認める」という法律を利用して、台湾でのスーパーファミコンの著作権を確保したのである。

もっとも、政府・文化庁(≒レコ協)が「最初に」を渋る理由は大体察しがつきます。邦盤についても生産拠点を海外(中国等)に移したいんでしょう。この点は以前高橋さんのblogでも指摘があったとおりです。だとしたら、せめて上記事例のように「最初に発売された国が日本」(海外と同日発売はダメ)としてほしいところ。



民主党にメールしましょう
万来堂日記さんによると、原案採決時に退席した川内先生が党から何らかの処分を受ける可能性があるとのこと。拙者も一応、処分を留保するよう民主党にメールしておきました。正義が仕打ちを受ける理由なんかこれっぽっちもないし、これで処分なんかされた日にゃ、一音楽ファンとして川内先生に申し訳なく思います。川内博史公式ホームページも必読。
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by toshi-u | 2004-06-02 15:40 | レコード輸入権


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